タイヤ空気圧の正しい管理方法

適正空気圧は車種ごとに違う、まず確認

タイヤの空気圧は、バイクの走りにも安定性にも関わってくる部分です。だからこそ、まず知っておきたいのが「自分のバイクに合った適正値」。これは車種によって違っていて、前後輪それぞれに指定されている場合もあります。

確認方法としては、車体に貼られているラベルを見るのがいちばん早いです。たいていはスイングアームやチェーンカバーのあたりに貼られていて、見ればすぐ分かります。見つからないときは、取扱説明書かメーカーのサイトを確認してみてください。

一般的には150〜300kPaの範囲で指定されていることが多く、そこから大きく外れていなければ急な問題はほぼ起こらないでしょう。ただし、高すぎても低すぎても乗り心地やタイヤの減り方に影響が出るので、できるだけ指定値の範囲に収めておくのが無難です。

月1回+長距離前が基本、冷間時チェックが肝

空気圧は自然に少しずつ下がっていきます。気温が下がったときや、しばらく乗らなかったときは特にその傾向が出やすくなります。だからこそ、月に1回くらいの頻度で確認するのがちょうどいいです。

測定のタイミングは「冷間時」が鉄則です。走行直後はタイヤが熱を持っているため、空気が膨張して正確な値がつかめません。目安としては、走行から2時間以上空けているか、3km以内の短距離しか走っていない状態で測るのが理想的です。

また、長距離ツーリングや高速道路を走る前にも、空気圧を見ておいたほうがいいです。空気圧が低いと、タイヤの変形が大きくなって操作が不安定になります。逆に高すぎると路面の段差を拾いやすく、グリップも落ちることがあります。

ふだんの街乗りでも、空気圧がズレているとフィーリングが変わってくるので、月1回のチェックだけでも効果を感じやすくなるでしょう。

適切な補充と工具・場所、それとも窒素ガス?

空気圧のチェックには、エアゲージを使うのが一般的です。種類もさまざまで、手のひらサイズのものから、スタンドに据え付けられているものまであります。ガソリンスタンドやバイク用品店でも確認できますが、1本持っておくと何かと便利です。

もし自宅で補充したい場合は、自転車用の空気入れでも対応できます。ただし、バルブ形状が合わないと入れられないこともあるので、アダプターを用意しておくといいでしょう。空気入れだけでは圧力が分からないので、エアゲージとの組み合わせがおすすめです。

補充方法として「窒素ガス」が話題になることもあります。窒素は温度による膨張や収縮が少ないため、空気圧が安定しやすいと言われています。ただ、日常使いのバイクでそこまでの差を感じられるかは人それぞれですし、補充できる場所が限られているのも実情です。

気軽にチェックできる体制を整えておくと、空気圧の管理が続けやすくなります。走り出す前のひと手間で、トラブルを防ぎやすくなるのは間違いありません。