マン島TTレースとは
マン島TTレースとは、イギリス領土であるマン島の一般公道を使って行われるバイクレースです。
タイムトライアルタイプのレースで、レース中にいはバイクが時速300kmを超える超スピードで島内を駆け巡ります。
とてもスリリングなレースのため、バイクの世界選手権MotoGPシリーズからは除外されたほどです。
しかし、このスリリングさを求めるレーサーは多く、伝統のレースとして知られています。
現在では、マン島TTレースはイギリスのナショナルレースという位置づけとなっています。
世界選手権というタイトルはなくなりましたが、現在でもレースが開催されるたびに世界中からレーサーが参戦し、島内は大賑わいとなります。
カワサキやホンダ、スズキやヤマハなど、日本メーカーのバイクも多く使用されており、バイクファンにとっては見所が満載のレースとなっています。
マン島TTレースには、たくさんの魅力があります。
1つ目は、一般公道を使いながらも周回コースとなっている点です。
1週は60.72kmで、コース内には民家や市中、そして崖っぷちなど様々なシーンが現れます。
2つ目は、片道一車線のコースという点です。
レースはすべてのバイクが一斉スタートするのではなく、一定の間隔を開けながら1台ずつスタートします。
マン島TTレースの歴史
マン島TTレースは、1907年に誕生しました。
当時は自動車やバイクが広く普及し始めたばかりの時期で、バイクメーカーは技術力をアピールするという目的でバイクレースを開催したのです。
マン島TTレースもまた、そんなバイクレースの一つでした。
当時のレースは、1周が25kmのコースをモペットで周回するというスタイルでした。
現在ほど超スピードで島内を駆け巡るわけではなかったのです。
しかしこのレースによって、イギリスにはノートンやトライアンフなどのバイクメーカーが誕生したきっかけとなりました。
第1次世界大戦と第2次世界大戦の期間は、マン島TTレースも中断されています。
しかし戦後にはレースが復活し、多くのレーサーたちが戻ってきました。
そんなマン島TTレースがWPGから除外されたのは1976年の事です。
サーキットのコースが危険という理由に加えて、金銭的にレースの運営が難しくなったという理由もありました。
その結果、マン島TTレースはイギリスのナショナルレースとして、現在のスタイルへと変貌を遂げました。
日本メーカーが飛躍するきっかけとなったレース
マン島TTレースは、日本のバイクメーカーと大きな関係があります。
中でもホダ車はレースに多く利用されており、1954年に初参戦してから現在に至るまで、マン島TTレースには毎年参戦しています。
しかし近年では、バイクのスペックを競うレースというよりは、ライダーの技術力を競うレースという位置づけとなっています。