ロードレースとは

ロードレースという競技について

ロードレース(Road race)は、オートバイを使った競技の中でも最も有名なスポーツです。
ルールは決められたサーキット内のコースを使い、ライダーとピット担当者が数人でチームを作って、より速く決められた距離を走行することができるかを競います。

レースは排気量によってクラス分けがされているので、大排気量のバイクが猛スピードで走行していく様子だけでなく、125ccや250ccの小型バイクでの技術が競われたりします。
またバイクの形式についても制限があり、4ストロークフルカウルといったように細かく使用する車種の指定があるので、その範囲の中でどれだけ性能のよいバイクを整備できるかといったところも見どころです。

使用されるバイクは市販車として使用されるものと限定されるルールもあり、その場合には実際にそのバイクを所有しているオーナーやメーカーのファンにとってまた熱い応援へのモチベーションになります。

ロードレースにもいくつか競技があり、短距離のスプリントレースと、長距離の耐久レースとに分類できるでしょう。
これは陸上競技における短距離走と長距離走の違いのようなもので、それぞれに見どころが異なります。

短距離のスプリントレースの場合、短い距離を0コンマの速さで競うことになりますが、耐久レースになるとプロのライダーの精神力やピットインしたときの技術力が問われてきます。
ロードレースは日本よりもむしろヨーロッパ地域で非常に人気が高く、優勝したライダーは一躍有名人となって多くの称賛を得ることになるのです。

世界で開催されている最も有名なロードレースの大会としては「Moto GP(WGP)」「スーパーバイク世界選手権SBK(WSB)」「FIM世界耐久選手権大会FIM-WEC」の三大大会があります。
他にもローカルレースとして開催されている有名なレースもあり、毎年かなりの熱戦が繰り広げられます。

ロードレースの歴史

ロードレースは、バイクという乗り物ができてすぐから開催されたと言ってもよく、当時より草レースとして同士が集まってスピードを競うという遊びは多く行われてきました。
世界選手権として成立をしたのは、1949年に始まった国際モーターサイクリズム連盟(FIM)によって統括された大会からです。
現在ではドルナ社が大会に関しての各種の権利を管理しており、日本においても大会の結果は伝えられてきます。

レースのルールとしては、レース専用に開発された特殊な二輪車を使って専用のサーキットを使用して走行するという方法が一般的ですが、最初にも触れたように小型の排気量のクラスにおいては市販されている製品に限定されることもあります。
レース専用のバイクを用いることにより、世界中のメーカーが技術を競い新たな動力システムを開発するきっかけにもなるのです。